イスラエルとパレスチナ武装政党ハマスの戦争は、ガザ地区最大の病院であるアルシファ病院への侵入で分水嶺を迎えると予想される
。
これまでイスラエル軍がこの病院をハマスの軍事本部と見なしてきただけに、地上軍の軍事作戦がピークに達したという観測だ
。
イスラエル軍は15日(現地時間)、ガザ地区北部レマル地区にあるアルシファ病院を急襲し、作戦を遂行していると明らかにした
。
先月7日のハマスのイスラエル奇襲攻撃で戦争が始まってから39日、先月28日にイスラエルが「戦争第2段階」を宣言し、ガザ地区の地上戦を本格化してから18日ぶり
。
イスラエル軍はアルシファ病院をハマスの軍事組織の最後の砦と見なし、継続的に支配の必要性を強調してきた
。
医療施設攻撃が国際人道法に基づいて厳しく規制されていることを悪用して、ハマスが地下に秘密の作戦施設を稼働させるという主張だった
。
イスラエルは、ハマスが病院運営に必要な物資と電力に依存して抵抗していると主張し、封鎖と周辺爆撃で圧力をかけ続けた
。
そして、ホワイトハウスの公の承認で観測される言葉も出ないうちに、戦闘員をアルシファ病院に送り込んだ
。
ジョン・カービー米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)戦略コミュニケーション調整官はこの日、「ハマスがアルシファ病院を軍事作戦の拠点として使っている」と述べた
。
彼は「ハマスが武器を貯蔵し、イスラエル軍の攻撃に対応しようと準備する」とし、「そのような行為は戦争犯罪に当たる」と指摘した
。
武力紛争に関する国際人道法は、病院が医療サービスを離れて明らかに軍事的用途に転用される場合、攻撃を免責することもある
。
この日のホワイトハウスの立場表明は、イスラエル軍のアルシファ病院襲撃を原則的に承認したものと解釈される
。
ただし、ホワイトハウスは民間人被害の最小化を強調し、イスラエル軍は「精密標的作戦」に乗り出したと勧告に応えている
。
また、イスラエル軍は軍事作戦の開始を病院に事前警告したと伝えられている
。
アルシファ病院の医師は米CNN放送に、イスラエル軍が作戦開始の30分前に警告したと語った
。
イスラエル軍の今回の作戦の結果により、ガザ地区の戦争は別の局面に入る可能性がある。
今回の戦争でイスラエルが掲げた当初の目標は、ハマスの軍事組織と統治能力(政治組織)を完全に解体するというものだった
。
イスラエルと米国政府の発表を総合すると、アルシファ病院などの地下トンネル奇襲は、地下にあるハマスの軍事首脳部の解体であると観測される
。
前日までイスラエル軍は、地上にあるハマスの立法機構、行政庁舎、治安本部など統治に必要な基盤施設を全て占領した
。
これは、イスラエルが先月、ガザ地区に大規模な地上軍を投入して始めた作戦の第一段階が終了したものと解釈される
。
ヨアフ・ガラントイスラエル国防相は、今回の戦争が▲ハマスの全面解体▲隠れた抵抗勢力の除去▲新しい安全保障体制の構築など3段階で構成されると先月20日、自国議会に報告した
。
イスラエル軍によると、ハマス組織員はガザ地区で統制力を完全に喪失し、攻撃が少ないガザ地区南部に逃げている
。
このような状況を考えると、アルシファ病院など拠点襲撃の結果が出れば、今回の戦争は残党を掃討する小規模な作戦に転換する可能性もある
。
戦争の最終段階である新安保体制構築がいつ始まるかはまだ不透明である
。
ハマスの新たな抵抗方式はまだ不明であり、イスラム圏諸国が戦争に巻き込まれる拡大戦争の可能性も排除できない状況である
。
イスラエル政府は、イスラエル人がハマスなどの過激派武装勢力の脅威から逃れる「ニューノーマル」を新安保体制と呼んでいる
。
これはガザ地区を誰がどのように統治するかという問題で、イスラエル、米国、周辺国の大妥協が避けられないという観測が支配的である
。
イスラエルは統治介入の意思を引き続き打診し、米国はこれを原則的に反対しており、周辺アラブ諸国は計算機を叩き続けている
。
댓글0