ORIGINAL LINK : https://www.etnews.com/20231109000346
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パレスチナ武装政党ハマスが支配するガザ地区にイスラエル軍の爆撃が続く中、ある住民が個人電話で爆撃予告の電話を受けた話が紹介された
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英BBC放送によると、パレスチナ・ガザ地区北部のアル・ジャラに住む歯科医のマムード・シャヒン(40)は、現地時間の先月19日午前6時30分頃、不明な番号から一本の電話を受けた
。
イスラエル情報部所属のアブ・カレドと名乗る電話口の男性は、流暢なアラビア語で「ビル3棟を爆撃する予定」とし、「周辺地域に避難警告を発令せよ」と警告した
。
シャディンは当初、怪しい電話を信じなかった。当時、イスラエル軍を装ったいたずら電話が横行し、実際のイスラエル軍の避難命令を識別するヒントまで社会関係網サービス(SNS)を通じて共有されていたからだ
。
これに対し、シャディンは相手に「本物であることを証明したいなら、警告射撃をしてみろ」と言ったところ、近くのアパートの1ブロックに弾丸が落ちた。 彼はこの弾丸がドローンから飛んできたものと推定した
。
再び警告射撃を要求し、銃声をきちんと聞いて初めて、シャディンは自分が数百人の運命を握っていることに気づいた
。
シャディンはなぜ自分が住民を避難させる役割に指名されたのかわからない。しかし、電話が真実であることに気づいた彼は、できるだけ多くの隣人を避難させる時間を稼ぐために、電話の中の男と格闘しなければならなかった
。
彼は相手に「人々が避難している間、私たちを裏切らないでほしい」と訴え、相手は「時間を持て。私たちは誰も死なせたくない」と言った
。
マムードが住んでいたアル・ジャワは、ガザ地区最大の都市ガザシティの郊外にある地域で、パレスチナ大学をはじめ、学校、カフェ、商店、公園など近代的な建物が立ち並ぶ市街地である
。
彼は電話の中の男性に、アル・ジャラは民間人居住地域であり、隣人同士もよく知り合い、国境地域や紛争のあった地域ではないことを理解させようとしたが、無駄だった。電話の中の男性は「あなたや私よりも大きな人々からの命令であり、私たちは爆弾を落とせと命じられた」と言ったという。
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シャディンは通りを走り回り、「避難しろ!」と喉が痛くなるまで叫びながら通りを走り回った。 彼はこの朝、何百人もの人々が通りに押し寄せ、一部はパジャマや祈りの服を着たまま逃げ出したと振り返る
。
避難が終わると、電話の中の男性は「ちょっと待て」と言い、すぐに爆撃が始まった。シャディンは自分の家のすぐ近くにある3棟の建物が倒壊するのをこの目で見るしかなかった。その後、電話の中の男性は「もう終わった。帰っていい」と言ったという。
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これは、ある男性が路上で人々を避難させ、しばらくして爆撃が続いたという目撃者が続出し、BBCがシャディンを探してインタビューしたことで明らかになった内容である
。
イスラエル情報部はシャディンはもちろん、彼の家族の個人情報まで把握しており、彼の携帯電話の電池が切れると、周囲の隣人の電話に電話をかけ、彼に代わってもらうこともあった。また、彼との通話で、西側のパレスチナ大学に避難するように避難場所を交渉したこともあった
。
イスラエル軍(IDF)は「ハマスのテロ組織を解体するための任務の一環として、ガザ地区全域の軍事目標を狙っている」とし、「民間人の犠牲を軽減するために実現可能な予防措置を講じている」と述べた
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電子新聞インターネット ソ・ヒウォン記者 shw@etnews.com
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